建築事務所のつぶやきブログ

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リゾートマンションのリフォームについて

リゾートマンションのリフォーム・リノベーションについて

 

 今回はリゾートマンションの老朽化に伴うリフォームについてお話をしたいと思います。

バブル期に建てられたリゾートマンション

リゾートマンションといえば高度経済成長期におけるいわゆるバブル期に多く建設され湯沢・苗場のスキー場や熱海の温泉街など都内近郊から通える場所に現在も多く点在しています。

 

また、昭和初期にはリゾート地から都内へ通勤できるという売り文句で多くのデベロッパーが宣伝・広告し、セカンドハウスや別荘など庶民からはあまり馴染みのなかったワードも景気が上昇期であったバブル期には一般の方も購入意欲が有ったようです。また、ドラマや映画などによるスキーブームも相乗作用していたようです。

 

老朽化が進むリゾートマンション

現在のリゾートマンションはバブル期の古き良き産物として現在もリゾート地に多く点在しています。ただ、問題なのはリゾートマンションのブームが去ったその後の街の活性化・循環が行われている場所が少なく、街そのものもそうですが建物の老朽化が進み現在ではマンションの建て替え時期に差し掛かってる建物が多く有ります。

 

リゾートマンションの建て替えについて

築50年近くのリゾートマンションの多くは建て替えが議論される時期に差し掛かりますが、建て替えには区分所有者の4/5の同意が必要で実際に建て替えが可能となった分譲マンションは日本では数例しかありません。また、リゾートマンションをセカンドハウスとして所有している方の高齢化が進んでおり都内のマンションを処分して残りの余生をリゾートマンションで過ごすと云う方も多いので建て替え案は現在の基準ではハードルが高いと言えます。

リゾートマンションのリフォーム・リノベーションについて

老朽化が進むリゾートマンションをどうするかは多くの課題が有りその利用や活用に手を焼いているのが現状です。また、高度経済期のような資金面における余裕が無いため意識すらいかないということだと思います。また、現在では相続したリゾートマンションの活用をどうするかといった課題もあり、その利用方法に付いてよく議論になります。しかしながら別の側面で見れば老朽化するリゾートマンションの多くは計画初期の一等地に建てられているケースが多くロケーションがかなり良いです。内装をやり替えるだけでいまでも部屋自体は高級リゾートマンションへと変貌します。別の視点を持てば不動産価値が下がっている築年数の高い建物にはこういったメリットが有ることも確かです。なので購入者がどのような利用で使うかを明確にすれば今でも利用価値は有るように思いmす。ただ、リゾートマンションに限らず老朽化が進む分譲マンションの建て替えを含めた利用・活用が今後の課題となってくると思います。

 

設計事務所のリゾートマンション・リノベーションの実例を綴ったブログ(現在進行中)